2014.09.06 パサデナポップスコンサート "New York! New York!"
Photo:Yuko_at_JPN
Pasadena POPS 2014 Summer Concert Series "New York! New York!"
Saturday, September 6, 2014 7:30 PM
アーロンの54belowのコンサートから1年以上たち、グレイスランドや映画の撮影中で舞台やコンサートなどは全く予定されていなかった時期。
パサデナはロサンゼルスの北東約30Kmの郊外、カリフォルニア工科大、ハンティントン図書館、ノートン・サイモン美術館や、古い町並みを残したショッピングエリアがあって、落ち着いた感じの街。その街の誇るパサデナポップス交響楽団の夏のシーズンの演目のひとつ"New York! Yew York!"にアーロンがゲストで出演しました。指揮者はいまや54belowの経営者でもある熟練シンガーのマイケル・ファインスタイン。共演ゲストはこれまた大物のパティ・オースティンとリズ・キャラウエイ。
http://pasadenasymphony-pops.org/concerts/new-york-new-york/
場所はロサンゼルス植物園Los Angeles County Arboretum & Botanic Gardenの野外ステージ。テーブル席と芝生席があり、夕方5:30から開場してピクニックをしてから7:30にショーが始まります。
現地に着くと、中学生のボランティアがとても礼儀正しく座席案内をしてくれました。街のみんなが支援しているコンサート、という感じです。そして足下には白クジャクが歩いていた…。
ところでピクニックとか、英語も話せないのに知らない人たちと同じテーブルでご飯を食べるなんてハードル高すぎる。と、びびりながらホールフーズでお総菜と飲み物を買って行きました。フードトラックも出ていたし、おうちでつくってタッパーで持ってくるひともいました。同じテーブルのひとが到着するたびに「こんにちはー」ってあいさつするくらいの気軽なピクニックでよかった。そのうちに日が落ちていよいよコンサートの始まり。ニューヨークからは遠く離れた西海岸にいて、音楽で粋なニューヨークの夜を楽しもう、という趣向のよう。
セットリスト Setlist
1. New York, New York
2. Manhattan
3. Stompin’ At The Savoy
4. Street Scene
5. What More Do I Need
6. I Happen To Like New York
リズ・キャラウエイが思いっきり歌いあげた後に、いよいよアーロンが登場。お姉様方が歌いあげ系なので、アーロンにはちょっとしっとりした曲が選ばれたのかな。
聴衆は見渡す限り50〜80代といったところで、みんなのお目当てはパティ・オースティン。ファインスタインがアーロンを紹介した後も「アーロン・何ですって?」って全然知られていません。ちょっとかわいい若い子が来たわね的な立ち位置でしょうか。
そして登場したアーロン。マイクを忘れて「君のマイクは?」と聞かれてエアマイクで話すふりをする。かわいい。そうしているうちに持って来てもらったマイクを、ありがとう、って受け取っていました。
7. Autumn In New York
Video:Yu_at_JPN
次の曲はBroadway Baby。「普通は女性が歌う曲だけど、今夜は僕が皆さんのために歌います」とか言って観客のおばちゃまが「いいわよ〜」とか言ってるのが聞こえます。
8. Broadway Baby
Video:Yu_at_JPN
アーロンが歌いはじめたちょうどその時、舞台のすぐ左脇に救急車が到着して大きな音で到着のクラクションを鳴らしました。驚いたのなんのって、聴衆もかなり動揺してざわついたけれど、アーロンは全く動じずに、歌いながらちょっと流し目でにっこり笑って、逸れた聴衆の注意を一瞬で引き戻しました。その瞬間、場違いなクラクションもまるでブロードウェイの喧騒の効果音みたいに感じられたのは、本当に魔法のようでした。そのことを褒めている記事。↓
"Aaron Tveit followed stylishly with Conrad Sallinger’s arrangement of Autumn in New York. He then belted out Broadway Baby in the best “the show must go on” tradition because EMTs were taking away in an ambulance an audience member who had collapsed during the evening."
(2020.06.27追記) COVID-19のための自粛生活が続く中、Pasadena Popsが過去のコンサート映像を公開🙌。
Play at Home with the POPS Ep. 11 - Aaron Tveit
9. Nothing Sacred - Main Title
10. Jumpin’ At The Woodside
-- INTERMISSION --
同じテーブルの大美人の奥様と片言で話してたら「このコンサートのために来たの?アーロンなんとかを聴きに?日・本・か・ら?これは誰かに話さなくちゃ!」と言って休憩時間にほんとにどこかに行ってしまった。最後が海外小説のセリフみたい。
でも休みが終わるころ戻ってきて、「今日は中に入れてくれそうな人を見つけることができなかったわ。ごめんなさいね」と言ってくれて目頭が熱くなりました。
11. ‘New York’ from “How To Marry A Millionaire”
12. Leonard Bernstein On Broadway このバーンスタインのメドレーの演奏は素晴らしかった!
13. American Barcarolle
14. Give My Regards To Broadway/ The Bowery
15. Here’s To Life
16. Ellington Medley
17. 42nd Street
アーロンは一節歌ってすぐ引っ込み、最後にお姉様方と一緒に出てきて曲を締めました。
Video:Yuko_at_JPN
18. Theme from “New York, New York” Kander and Ebb
ファインスタインが曲ごとに、その曲の使われている映画やミュージカルのシーンや裏話をしてくれたのだけど、この人、本当にいろいろなことに造詣が深くて、英語が半分もわからなくても聴いててとてもおもしろい。人気があるのがわかります。そして最後に一曲歌ったけど、も・の・す・ご・く・うまい。ああ、アーロンもこれからまだまだ伸びていくんだね〜。と感じ入ったコンサートでした。
Pasadena POPS 2014 Summer Concert Series "New York! New York!"
http://pasadenasymphony-pops.org/concerts/new-york-new-york/
Saturday, September 6, 2014 7:30 PM
Los Angeles County Arboretum & Botanic Garden 301 N Baldwin Ave, Arcadia, CA 91007
M&Gもがんばりました。
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