2020.04.02 Broadway’s Aaron Tveit Thought He Had a Cold — It Turned Out to be Coronavirus (Variety

Variety 記事: ブロードウェイのアーロントヴェイトは風邪をひいたのだと思ったーそれがコロナウイルスであることが判明した。

By Ramin Setoodeh　Variety April 2, 2020 5:00am 記事はこちら↓

勉強のための試訳です。間違いがあったらお知らせください。

JENNA GREENE FOR VARIETY

3月初旬、アーロン・トヴェイトは風邪をひいたように感じていた。ブロードウェイで「ムーラン・ルージュ！ザ・ミュージカル」のクリスチャン役として8ヶ月を過ごしていたこの36歳の俳優は、春のアレルギーかもしれないと考えていた。 

ほんの数週間前、アメリカではCOVID-19についての相反する報告があった。しかし、「ムーラン・ルージュ！」のプロデューサーは慎重でありたかった。そこでキャストを集めて特別な措置をとるように伝えた。バックステージにゲストを入れないこと、ステージドアでは観客がプレイビルを持ったままでサインすることなど、細菌が行き交うのを防ぐ対策だ。トヴェイトはその週、鼻水のためにファンに会うのを控えていた。

そして3月12日、ブロードウェイのコミュニティは、コロナウイルスのパンデミックがどれほど深刻なものであるかを知った。その木曜日の午後、ニューヨーク州当局は致命的なウイルスの蔓延を防ぐため、31のミュージカルと演劇をすべて閉鎖した。

その数日後、アストリアのアパートで用心のために自己隔離していたトヴェイトは、「ムーラン・ルージュ！」のキャストのうち2人がCOVD-19の陽性反応を示したことを知った。彼は消耗し始めており、ショーのプロデューサーは彼が検査を受けられるようにした。そしてついに、その1週間後にニューヨークでの初期症例の1人と診断された。(それ以来、アメリカでは21万5千人以上が陽性となり、5千人が死亡している。どちらの数字も今後数ヶ月で急上昇すると予想されている)。 

トヴェイトの症状は軽かったが、彼は自分の経験を共有し社会的な距離を置くことの重要性を強調することが、助けになると考えた。最近の電話で、彼はコロナウイルスにかかるのはどんな感じだったかをバラエティに語った。

最初にインフルエンザのような症状が出始めたのはいつですか？ 

3月12日の週の月曜日と火曜日に、風邪のような症状を少し感じました。ただの鼻づまり、アレルギー以外の何物でもない、としか思っていませんでした。そして木曜日、カンパニーのミーティングで、一人が全ての症状を感じていて、検査を受けに行ったと言われました。その結果自主的にマチネをキャンセルすることになり、ミーティングの1時間後、ニューヨークの行政府の発令で午後5時までにブロードウェイの全ての公演がキャンセルされました。木曜の夜に家に帰って、直接であれ間接的にであれ症状が出た人と同じ建物にいたことを考えました。そして自分が感染しているものとして自己隔離を始めたんです。 

それから何が起きましたか？ 

土曜日に耳鼻咽喉科に行きました。ウイルス性だと言われてーなんのフラグも立っていなかったのでー、点滴と電解質の投与を受けました。良くなったと感じました。日曜には、一人だけでなくキャストの二人が陽性反応を示したことを知りました。プロデューサーはすぐに行動を起こし、直接または間接的に彼らに接触した者は誰でも検査を受けられるようにしました。その時、僕は風邪の症状と少し咳が出ていました。ちょっとした疲労感もありました。「もちろん検査を受けに行こう」と思いました。

検査を受けるのは難しかったですか？ 

プロデューサーはそれを実現させるために迅速に行動しました。ブロードウェイのコミュニティと連携している医師がいて、その医師が検査をしていることがわかったんです。 

他に何か症状はありましたか? 

倦怠感はありました。噂されていた息切れや熱はありませんでした。でも興味深いことに、嗅覚と味覚が完全に失われたんです。

徐々にですか？ 

あっという間でした。ある日突然、食べ物の味がわからないことに気づいたんです。劇的でしたね。検査結果が出る前のことでしたが「あっ、きたな」という感じでした。 ネットで読んだのですが、特定の病気は副鼻腔に着くことがあるそうです。風邪なら、鼻をかめばまた匂いがする。それは経験があるでしょう？でも、これは違いました。そしてもう一つ、一番調子の悪かった週は鼻に塩素が入っているように感じました。5、6日は、鼻にプールの水が入っているような感じだったんです。 

熱はありましたか？ 

微熱があると、ベッドの中で寒すぎたり暑すぎたりする時がありますよね？一晩だけそれで目が覚めたことがありました。その後から体温をつけたけれど、熱が出たことはありませんでした。 

最終的に結果が出たのはいつですか？ 

丸一週間かかりました。結果が出る頃には、ほとんど症状がなくなっていました。ショーが閉鎖された時から自己隔離を始めたので、結果が出た日には隔離12日目になっていました。隔離期間が終わっても、本当に何も変わらない。両親にもまだ会っていません。できるかぎり慎重にしたいと思っています。このことについてはインスタグラムに少し投稿しました。  

なぜあなたの診断結果を人々に伝えることが重要だったのですか？ 

僕はプライベートをほとんど出さない人間なので、普段は自分の健康状態について公言することはありません。それほど深刻なことなのだということを前面に出したかったんです。あなたに熱がなくても、息切れがなくても、乾いた咳がなくても、陽性である可能性はあります。僕の経験を共有し、これは非常に深刻なことだと言いたいんです。今すぐに気をつけなければなりません。 

最初はみんながみんな真剣に考えていたわけではありませんでしたね。 

誰もが、３月はまるで１年のように感じたよ、と冗談を言うでしょうね。毎日新しい情報が出てきました。自分の周りの誰かが感染していることを知る前から、僕はたとえ（プライベートが）晒されることになっても、みんなに影響を与えて隔離をしようと考えていました。

１００％良くなりましたか？ 

これで21日目ですが、95パーセント良くなったと言えます。咳は完全に治まって、 鼻も痛くありません。味覚も嗅覚も完全に回復しました。エネルギーがたっぷりあります。アパートメントでのワークアウトを再開することができました。もう症状は出なくなりました。 

でもまだ隔離を続けているんですね？

ええ。シンガポールの25日目の男性のビデオを見ました。シンガポールでは幅広く検査が可能で、毎朝彼の検査をしてるんです。いつまで伝染するのかはまだ誰にも分からない。全ての人が真剣に考える必要があると思います。今よりもさらに人と距離を取るように努力してください。今がその時なんです。率直に言って、他にすることは何もないのですから。やり過ぎるくらいでいきましょう。

ブロードウェイはこれまで一度も閉鎖を経験した事がありません。不確実性の中で演劇界の一員であることをどう感じますか? 

本当に大変な時期です。 疑問に思う事がたくさんあると思います。全てが疑問です。いつ？何を？どうやって？とりわけブロードウェイのコミュニティでは、誰もが不安を感じていると思います。オープンしたばかりのショーもあれば、まだオープンしておらず宙ぶらりんの状態のショーもある。いつ仕事に行けるかわからない。人々は興味を持って来てくれるだろうか？僕はアクターズファンドへの募金のための、素晴らしい「ロージー・オドネル・ショー」の一部として短いビデオを作りました。ブロードウェイのコミュニティは、落ち込んでいる人たちのためにお金を集めるためにまさに立ち上がっています。今は本当に困っている人たちがいる重要な時期なんです。 

"ムーラン ルージュ！" は再演されますか？ 

ええ、僕の知る限りでは。プロデューサーも、必ず戻ってくると言ってくれています。それはとてもありがたいことだと思います。アジアで再開した公演に友人の友人がいます。そこでは観客がショーに詰めかけています。最高の意味でのライブ・シアターとは、自分がそこに行けば現実から消えて抜け出すことができるものなんです。ニューヨークのようなコミュニティでは、ブロードウェイは、平常心を取り戻そうとしている人たちにとって素晴らしいエスケープ先です。僕は確かにそう信じています—そして、僕たちが観客の側になれば、そうなることを願っています。