2013-15年『西海岸捜査ファイル グレイスランド』マイク・ウォーレン役【主演】

Mike Warren, Graceland

マイク・ウォーレン(アーロン・トヴェイト)はFBIアカデミーを主席で卒業し、40歳で長官になるという野心を抱いてワシントンDCのFBI本部での着任を待っていた。ところが直前で上層部の指令により西海岸の「グレイスランド」に配属が変更される。グレイスランドはFBI(連邦捜査局)、DEA(麻薬取締局)、ICE(入国税関管理局)の潜入捜査官たちが共同生活をしているビーチハウスの名だ。そこには30歳にして数々の賞に輝いた伝説の捜査官ポール・ブリッグス(ダニエル・サンジャタ)がいる。彼のもとで学べるとマイクは喜んで着任したが、本当の指令はブリッグスの内偵だった。 


シーズン1では、キャッチフレーズの"Your lies are your life"の言葉どおり、真実と嘘のはざまで危機を切り抜けたり悩んだり傷ついたりする初々しい新人潜入捜査官をアーロンが好演している。

マイクがブリッグスを疑いつつもその鮮やかな事件解決ぶりに尊敬を感じずにはいられず、彼のあとを追うようにして成長していく、宝島のジムとシルバーのような関係性が物語の根幹にあって見ごたえがあった。

グレイスランドの住人たちが家族のように暮らす様子や、かわいらしいマイクとアビー(ジェン・プロスク)のカップル、マイクとマフィアの首領のベロ(ベンガ・アキナベ)との関係も見どころ。


シーズン2では残念ながら脚本が迷走し、キャストの奮闘もむなしくシーズン1でせっかく築き上げた関係性や人物設定は生かされなかった。マイクは一人で空回りし、ブリッグスはさえない。最初は活躍していたペイジも独善の道に走っていく。家族が崩壊していくようなシーズンだった。

マイクはシャツレスで拷問を受けたり上司とのラブシーンがあったりとセクシー要員のような扱いだったが、ベイジ(セリンダ・スワン)を救いに人身売買組織に潜入するところはかっこいい。その後ペイジの恨みを買ったり狡猾なロス市警のシドの罠にはまって濡れ衣を着せられて身動きが取れなくなっていく様子は痛々しい。


シーズン3ではマイクは臨死体験の中で見た暗示に導かれて事件を追う。その一方で傷の痛みを抑えるために使っていた薬で薬物中毒になってしまう。母親のようなチャーリー(ヴァネッサ・フェルリト)にマイクがようやく素直になれるシーンはよかった。マイクを薬物中毒から救うために、グレイスランドの住人のこころは再び一つになったように見えたが、結局ブリックスの作戦にマイクがのせられていたことがわかり、二人の溝は決定的になる。

シーズン3はブリッグスが相変わらず冴えなくて残念だが、潜入先のアルメニアマフィアの若頭アリ(リス・コイロ)がいい味を出している。残虐でキレたら何をするかわからないが、どこか憎めない。

グレイスランドのUSA本サイト。

グレイスランドの日本語の作品・キャスト解説、あらすじは20世紀FOXのサイトに詳しい。

アマゾンで字幕版、吹替版ともに見ることができる。 

グレイスランドは外での嘘にまみれた生活から戻って安心できる家族のような場だ。このパロディ動画は結構お気に入り。

シーズン1に登場するベロの別荘はAirbnbに出ていたこともあった。一泊約6万円。

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